夏休みの宿題、難易度ナンバーワン!国語嫌いさんに贈る「読書感想文の書き方」
545viewhaco2018/07/25

全国の子供達を悩ませる「読書感想文」
いよいよ夏休みが始まりましたね!
今年は、誰もが経験したことのない酷暑。体調にはくれぐれも気をつけて楽しく過ごしたいものです。
さて、夏休みといえば宿題。その中でも特にやっかいなのが「読書感想文」です。
国語が得意な人にとっては本を読んで感想を書くだけのボーナスステージなのですが、苦手な人にとってはこれがとんでもなく難しい。
今回は、そんな「国語嫌いさん」たちのために、筆者なりの感想文のコツを書いていきたいと思います。
ポイントは「テーマ」を掴むこと
なぜ感想が書けないのか。それは、読んだ本が「結局何を言いたい話だったか分からない」からです。
例えば自分の経験とからめて感想を書こうにも、そこがはっきりしないと書きようがないのです。
物語は、算数の問題のように「聞きたいこと」がはっきりと明言されていません。
国語好きはそこを感覚で捉えてしまいますが、苦手な人はそれがうまくできないのです。
なので、まずは物語を「理屈化」していくことから始めましょう。
たくさんの「なぜ?」を見つけて繋げていこう

小説を避けてノンフィクションを読む
子供が高学年の場合は、小説は思い切って捨てて「ノンフィクション」を選ぶと良いでしょう。
例えば「ハリーポッター」のような長編ファンタジーを読んで感想を書こうとしても、慣れていないと「面白かった」としか言いようがなかったりします。
ああいった物語は楽しいので読みやすいですが、整った感想文を書くのは意外と難易度が高いんですよね。
一方ノンフィクションは、実際にあった出来事が語られています。
例えば「離島で働いているお医者さん」だとか「怪我を克服して優勝したアスリート」など、実在する人物が本当に体験した話が主軸になっているので、こういった本は物語に比べて問題提起もはっきりしており、自分自身に置き換えて考えやすいのです。
国語が苦手な子には、楽しい夢物語よりもあえてノンフィクションを読んでほしいですね。
読書感想文が苦手だと言う方は、これらのことを踏まえてさっさと終わらせてしまいましょう!
面倒事を片付けたら、あとは楽しい夏休みが待ってますよ!
上に図のように、「なぜ?」と「その答え」を繋げていきましょう。
どうして主人公はこんなことをしたのか→こんなことに怒ったから
→なぜそんなに怒ったのか→これがとても大切だったから
→なぜそんなに大切だったのか…
こんなふうに話を図式化していくことで余計なものが削ぎ落とされ、その物語の「主題(作者が一番伝えたいこと)」がだんだん浮かび上がってきます。
漠然としていた話のテーマが見えることによって、自分の体験に結びつけるなど「感想文の方向」がぐっと決めやすくなりますよ。
感想文が書けないのは「書くことが分からない」からで、これらの作業は「書くことを見つける」助けになるはずです。
低学年のうちは、この作業を大人が手伝ってあげるといいでしょう。