困っていた子供のトラブル、原因は案外シンプルなことかも。たくさんの「点」を集めて「線」にするお話
755viewhaco2017/06/28

とにかく「点」を集めることが大切
あれは、息子が年中さんだった頃の話です。
ある朝、怖い夢を見た!と泣きながら起きてきた息子。
そうか、それは嫌だったね。夢でよかったねえ、なんて声をかけていつも通り朝の支度をしたのですが、まぁすぐに忘れてしまうようななんでもない出来事だとこの時は思っていました。
しかしそれから数日後のこと。幼稚園の先生から
「ここ数日、◯◯くん(息子)が『この間怖い夢を見たんだ』と泣くことがあるのですが…」
と電話があったのです。
何日も泣いてしまうなんて、一体どんな夢を見たのでしょう。何か別に不安やストレスがあるということはありませんか。
全く心当たりのなかった私は、本当に驚いてしまいました。
一体、何が原因で息子はそんなことになっているのでしょうか?
心配になった私は、幼稚園へ息子の様子を見に行ったのです。
幼稚園で、息子はみんなと鉄棒をしていました。
どうやら前回りがうまく行かなかった様子。すると悔しかったのか、ちょっとだけ泣き、そして
「怖い夢を見たから泣いたんだ」
と一言…
それを見た時、ああ、と全てが繋がりました。
つまり息子は、何か嫌なことや悔しいこと、悲しいことがあったときにこの間見た怖い夢の記憶が蘇り、
強がってごまかしているのか、それとも似た感情が刺激されて本当に夢を思い出したから涙が出てきたと思い込んでいるのか
とにかく「夢を見たから泣いているんだ」と言っていたのですね。
つまり彼が「夢を見たから」と泣いた時は、その前に原因となる出来事があったということなのでしょう。
幼稚園の先生にもそのように伝え、「ああ、そうだったんですね!」と納得していました。
その時、思いました。
息子のことをずーっと見ていれば、とても自然で単純な流れだったのだと思います。
でも、私は息子を家にいる時しか見ていない。
先生は、幼稚園にいる時しか見ていない。
だから簡単なことも複雑になってしまうんだなあ、と。

子供のトラブルって、リアルタイムで見られないというのが難しいんですよね。
「あの子に叩かれた!」って子供が言っていても、本当はちょっとぶつかっただけかもしれないし。
「あの子はいじわるなんだ」って言っていたとしても、実際その子を見たらちょっとやんちゃなだけで悪い子じゃなかったりとか。
我が子のことはやはり心配だという親の心理も手伝って、
「実際はささいなことが、大人に伝わった時にとても大きな問題のような姿をしている」
ことって、色々なところで本当にたくさんあると思います。
その時冷静で正しい対応ができるように、日々子供と接点を持ち、できるだけ「点」を作っておくこと。たくさんの「点」を集めて、「直線」にしておくことってとても大切なことなんだな…と、私はこの出来事で実感しました。
忙しくても、時間がなくても。
工夫して「点」を作る。
あの日以来、私はいつも心がけています。