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美しい角が狙われた ユニコーンのモデル “アラビアオリックス”の悲しい歴史

220viewmayu2017/04/11

美しい角が狙われた ユニコーンのモデル   “アラビアオリックス”の悲しい歴史

中東の砂漠地帯に暮らす『アラビアオリックス』は、生息環境に高度に適応し、“砂漠のスペシャリスト”と称されています。

昼行性の草食で、水分を植物や夜露から取るため、あまり水を飲まなくても平気です。植物を求め、一度にかなりの距離を移動することもあり、頑強な脚と蹄がその生活を支えています。

白い体毛は、太陽の熱を反射するため暑さに強く、逆に四肢や顔の黒色の部分は、寒い時に熱を吸収しやすくなっています。

出典 Araa News

ほぼ真直ぐにピンと伸びた、長い2本の角。真横から見ると重なって1本に見えるため、伝説の生き物、ユニコーンのモデルとされています。

しかしアラビアオリックスは、この美しい角を持つ故に悲しい運命を辿ることになりました。

かつては中東に広く分布していましたが、角や毛皮を目的とした乱獲等で、1972年には野生の個体が絶滅しました。その後、政府や保護団体等が連携し、種の保存に取り組みます。飼育されていた個体の人工繁殖を試み、オマーンなどで野生に戻されました。

個体数は徐々に回復し、オマーンの砂漠地帯はアラビアオリックスの保護区として設定され、1994年に世界自然遺産にも登録されました。

ところがアラビアオリックスの不運はまだ終わりません。2006年、オマーン政府は資源開発の為、保護区を1/10に縮小するという方針をユネスコに提出。「アラビアオリックスを保護・管理を続ける能力も意思もない」と表明し、異例の世界遺産登録抹消となりました。

 

現在の生息数は推定で1000頭程、「絶滅危惧II類」に指定されています。人間の身勝手に振り回され、本当に“伝説”の生き物にならないで欲しいものです。

 

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