父はツライよ… 家族の尻に敷かれた“エリマキキツネザル”のオスの悲痛な叫び
746viewmayu2017/11/24

マダガスカル島の、湿度の高い熱帯雨林だけに生息しているキツネザルの仲間『エリマキキツネザル』は、とても原始的なサルとして知られています。キツネのようにとがった鼻と、顔の周りのエリマキのように生えた長いふさ毛が特徴的です。

出典 Twitter
メスが優位となるのは、哺乳類の中では珍しいことです。ただし、キツネザル類ではメス優位のことが多く、理由として、雌雄で体格にあまり差がない一方、メスは妊娠や授乳のために食物をより多く必要とすることなどが関係している可能性があると考えられています。
エリマキキツネザルは、サルにしてはめずらしく、樹の上に簡単な巣を作り、そこで子育てを行う習性があります。また、キツネザルの仲間は一般的に、ごはんを食べに出かけるときなどは、子どもを一緒に連れて行きますが、エリマキキツネザルだけは、子どもを巣に置き去りにして出かけてしまいます。なんだか、我が道を行くサルのような感じがしてきましたが、なかでも、エリマキキツネザルのメスは、家族の中でまさに“我が物顔”でオスたちを尻に敷くとされています。父親がえさを食べようとすると、母親から顔を何度も叩かれてしまう、なんてことも。情けないことに、父親はそんなとき、服従を表しているのか、「キキキ」と切ない鳴き声をあげます。さらに、体格の変わらなくなるほど成長した自分の娘からでされ、威嚇されてしまうこともあり、父親はどんどん肩身が狭くなっていくようです。