【衝撃】ファミリー大集合!タツノオトシゴに“イトコ”と“ハトコ”がいた!
3141viewmayu2017/06/14

細長い体、くるりと巻いた尻尾、口が突き出たおとぼけ顔、独特の見た目が魅力的な海の生物「タツノオトシゴ」。水族館でも見かける、馴染みのある生き物ですが、実はタツノオトシゴには、ある親戚たちがいるって知っていますか?
親戚というのは、「イトコ」と「ハトコ」です。その名も、『タツノイトコ』と『タツノハトコ』。なんだか嘘みたいな名前ですが、本当に存在している生き物たちなのです。
タツノイトコ
タツノハトコ

出典 みんなで作る魚図鑑
タツノハトコは、全長約6cmで、内湾域に生息しています。タツノイトコよりはすこしボテっとした体です。体全体に皮弁のあるものや、細かい毛で覆われているものがいます。
イトコとハトコは特に見分け方が難しいそうです。背中のヒレの始まりから終わりまでの「背鰭基底」が盛り上がっているのがイトコ、隆起のないのがハトコですが、ぱっと見での区別は困難です。
一番分かりやすい判別は、それぞれの生息場所です。タツノオトシゴは北海道より南の地域の浅瀬、タツノイトコは房総半島より南の太平洋側の水深20mほどの海、タツノハトコは沖縄近海に生息しています。別々の海にいながら、そっくりな見た目で、なんだか家族の絆を感じる生き物たちです。
タツノイトコは、体長10cm前後。首が曲がっていないことと、頭の上のこぶが発達していないことで、タツノオトシゴと区別できます。体色は褐色から黄褐色のものが主ですが、色彩の変異が多く、斑紋のあるものもいます。浅い岩礁域に生息していますが、海藻の付いた石にくっついて、海藻に擬態しているため、発見しづらいようです。