「第5の手」が大活躍!器用なスパイダーマン猿“ジェフロイクモザル”
579viewmayu2018/06/27

クモのように細長い手足が特徴の『ジェフロイクモザル』は、メキシコなど、中央アメリカの熱帯森林に生息する新世界ザルです。主に木の上で生活していて、細長い四肢を曲げ、木々をすばやく移動する様子は、映画「スパイダーマン」のヒーローを思わせるような器用さです。その秘密は、四肢のほかに「第5の手」と呼ばれる長いしっぽが存在することにあります。しっぽの先の内側部分には毛がなく、裸出していて皮膚の感覚が鋭くなっています。しっぽは、巧みに動き、ものを持ったりつまみ上げたりできるので、手が届かないような場所にある小さな食べ物をつかむことだって簡単!木に巻き付けてぶら下がったり、自分のからだをしっぽだけで支えたりすることもできます。生まれたての子どもでもしっぽの巻きつく力は強く、自分のしっぽの先を、母親のしっぽに巻きつけるようにして、母親のお腹にしがみついています。
ジェフロイクモザルは性質が穏やかで、好奇心も強く、動物園でも人気者です。さらに、知能もかなり高く、チンパンジーやオランウータン、ゴリラに次ぐ知能をもっているとも言われています。日本では、東京の上野動物園や埼玉県の東武動物公園、山口県のときわ動物園などで会うことができますよ。