冬毛と夏毛の違いがまるで別の生き物!かわいいのに無鉄砲な“イイズナ”の大変身
522viewmayu2018/07/22

北米、北アフリカ、ユーラシア大陸中部から北部にかけて広く分布し、日本では北海道、青森、岩手、秋田など東北に生息している『イイズナ』。イタチの仲間で、大きなオスでも体長25cmほどと、食肉目で最小の種です。くりっとした瞳がかわいい小さな動物ですが、好物はネズミで、小鳥や昆虫、両生類などを食べる、かなりワイルドな食性の持ち主です。イイズナがここまで小さくなった理由のひとつとして、ネズミの巣穴に入り込んで襲うことができるようにするため、と考えられています。性格も気性が荒く、無鉄砲なところがあります。カモメを泳いで襲ったり、自分よりずっと体の大きなサギに噛み付いたり…。時には立ち向かう敵が強すぎて、自らの命を落とすこともあります。

出典 AFPBB News
華奢で優美な姿をしたイイズナですが、季節によって見た目ががらりと変化する、夏バージョンと冬バージョンがあります。特に分布域の北部や山地に住む個体で、変化がより顕著に見られます。夏は背中側がしっぽの先端まで茶色、腹側が白色で、冬は雪に紛れるような全身真っ白な毛色へと大変身します。季節に応じて、周りの環境に溶け込んでいるのですね。