どこの部族の族長?かっこいいトサカに注目!“オウギタイランチョウ”
490viewmayu2017/11/15

ブラジル、コロンビア、ベネズエラなどの南米で生息する鳥『オウギタイランチョウ』。体長は約15cm、体重は約15gと比較的小柄な鳥ですが、とっても珍しい冠羽のお陰で、すごい存在感があります。扇状に開く頭部の羽は、オレンジ、または黄色と色鮮やかで、異性に自分をアピールするときや、敵を威嚇する時などに開きます。しかし、それ以外では羽を閉じているため、普段はあまり目立たない見た目をしています。羽を広げた姿は、まるでどこかの貴族、もしくは部族の偉い人みたいにも見えます。

出典 Pinterest
出典 Youtube
オウギタイランチョウは、繁殖期の縄張り活動が活発な鳥です。自分の巣の近くに来た動物には、激しい攻撃を加え、仲間の鳥をはじめとする、他種の鳥やカラス、自分よりもずっと体の大きな怖いタカや、人間でさえも襲うことがあります。そのため、この鳥のことをよく知っているアメリカインディアンたちからは「小さな酋長」なんて呼ばれています。こうした気性の荒い性格から「タイラント(暴君)」の意味で『タイランチョウ』と名付けられたのも納得ですね。